フリースクールに通う中学生の子から、
衝撃的な言葉を聞きました。
『おとなはみんな嘘つきだ。まわりも誰も夢なんか信じてないっすよ。』
彼の話をよくよく聴いていくと、
小学生低学年のうちは、
夢を信じるように、楽しいと教えるが、
だんだん高学年になると、
小学生の時に言っていたことはウソのように、
ちゃんとやらないと、
そんなんじゃ上手くいかない。
中学生になると、
もう成績と高校進学のことしか見ていない。
だれも夢のことなんか話さない。
こう話している彼は、
完全におとなに幻滅をしていた。
これは先生に限った事ではなく、
おとな全般に言えることかもしれない。
子ども達にとって、
”日本の未来”とは、
テレビやネットに書いてあるような、
世界観ではない。
ごくごく身近な大人の姿を見て、
自分の未来を想定している。
自分自身も子供の頃、
強く思っていた。
こんな大人にはなりたくない。
しかし、
そこにいるのは何の実力も経験も力もない、
ただの子どもだ。
どう抗えばよいのか分からない。
どう表現すればよいのか分からない。
わたしの場合は、
その想いが自分の存在を分からなくしてしまい、
不登校になっていった。
彼の言っていることには、
非常に同意だ。
ただ、
ひとつ何か言えるとすれば、
未来は無限の可能性を秘めていて、
それは未知数だ。
こどもはその一番の可能性だ。
文献を見るに、昔の教育者は、
おおよそこのような事を言っていたように記憶している。
いつからこうなってしまったのだろう?
こどもの方が、
じつは鋭いのではないだろうかと、
いつも話を聴いていて思うのである。