「自分は重要な存在であるという感覚」、「自分は価値のある存在であるという感覚」です。
自己重要感は、
自分の幸福感や他者との人間関係に大きな影響を与えます。
そして、自己重要感を高めるには
「自己肯定感」と「他者からの承認」の両方が必要で、
初めのうちは、
まず心理的安全性を確保。
すると、
だんだんと、自分を見つめられるようになってきます。
おおよそはネガティブな感情からスタートするのですが、
「他者からの承認」
によって、少しづつですが埋まっていきます。
といって、
この自己重要感を満たすまでのフェーズも、
非常に時間がかかります。
①の心理的安全性同様、
土台となる部分ですので、
しっかりと時間をかけて
構築していくつもりで接していただければと思います。
自己重要感が高まってくると、
③の自主自立に向かいます。
ここで初めて、
行動や挑戦、目標への目付が可能になります。
この段階に来ていないのに、
これらを求めても苦しいだけですし、
ぐるぐると同じことを繰り返してしまいます。
非常にやりがちなのですが、
物事には順番があります。
まずはじっくりと、
我慢して①と②を積み重ねて頂ければと思います。
③自主自立に向かうにあたって、
”自分が重要である感覚”、
のみでは、
成長が起きません。
この、感覚のみのことを、
『自己肯定感』と呼び、
論語とそろばん、
のように双極が重要で、
実際の、
自分の”能力”や”価値観”など、
『自己効力感』という、
何が好きで、
何が得意で、
どういう状態が好きで、
どんな人と居たくて、
その力によって何が出来るのか?
いわゆる、
『自己分析』と『実戦による検証』
というものが必要となります。
しかも、
徹底的な。
かんたんにお伝えはしていますが、
とにかく考える。試しに行動してみる、という時間になります。
苦しくなったり、
投げ出したくなる時期もありますが、
考えること失敗することが、素敵な時間だと思って、
ぜひ自分の深堀りをしていって欲しいなと思います。
ひとつの例で、
自己効力感を見つけるための手順として、
この3つが重要かなと思います。
①大事なことを見つける
②得意なことを見つける
③好きなことを見つける
これらを明確にしていく事によって、
自分の新たなやりたい事や出来ること、
『自己効力感』
が生まれてくると思います。
そのためには、
やはり途中何度も、①をしっかりと準備していきます。
やがて、
自分で進んでいく力、
いわゆる、”自信”というものが備わってきます。
ちなみに逆に、
①と②の成熟のみで時間をずっと使ってしまう人がいます。
これは、俗にいう、
『過保護』という状況を生みます。
過保護はなぜ起きるかと言うと、
指導者側の
『分離不安』
という感情から起こってしまいます。
人間には、所属の欲求と言う強い本能があります。
誰かといたい、
どこかに属していたい。
守られていたい。
嫌われたくない、
このまま変わりたくない。
この強い本能から、
抜け出していかないとなりません。
すごい矛盾なのですが、
①と②と相反します。
ここから抜けられない状態が、
過保護状態であり、
子ども達や対象者に対して、
その人が望んでいないものを与えるように、
気づかないうちにそうなってしまいます。
これは、
成長を逆に阻害します。
そこから抜け出すのも含めて、
次はフェーズは③の自主自立ですが、
その前に、
実際に自己重要感が高まっていったお子さんのお話を、
入れてみたいと思います。