一日の流れ1_スクールに到着 _相模原市・厚木のフリースクール_家庭塾のミライ

ゆっくりじっくり

こんにちは!相模原市のフリースクール「家庭塾のミライ」の前田です。

今回は、私たち講師が常に大切にしていることについてお話ししたいと思います。

まず最初に、私たちは「すぐに学校に戻れるようにします」とは一切伝えません。最近では「3週間で復学」といったキャッチフレーズを耳にすることも増えました。もちろん、親として「3週間で戻れるなら」と期待したくなる気持ちは理解できます。実際、私自身も同じように考えていた時期があります。

 

私の娘は小学4年生のとき、突然精神的な問題を抱え、学校に通うことができなくなりました。パニック発作や極度の低体重に悩み、夜中にもパニックを起こしては、夫婦で交代で抱きかかえる日々が続きました。そんな毎日、私は「少しでも早く元気になってほしい」と願っていました。正直、精神的に追い込まれていたと思います。

 

それから7年が経ち、今では娘も元気に高校へ通えるようになりました。病院への通院も数ヶ月に一度で済むようになり、生活もだいぶ安定してきました。この7年間、成長や状況に合わせて少しずつ向き合い方を変え、歩んできた結果だと感じています。

 

もちろん、3週間で復学できるケースもあるでしょう。しかし、ほとんどの場合、ゆっくりと時間をかけて向き合うことが必要だと考えています。これはあくまで私の経験に基づいた意見ですが、急激に結果を求めることは、まるで無理なダイエットが体に負担をかけるように、子どもにも悪影響を及ぼす可能性があるのではないでしょうか。

 

思春期の不登校は、成長過程の一部とも言えます。もしかしたら、子ども自身が自分と真剣に向き合う時間が必要な時期なのかもしれません。そう考えると、成長痛のように、その痛みも一つのプロセスだと受け入れ、親がどっしりと構えてあげることが、子どものためになるかもしれません。

 

どっしりとした親の姿勢は、子どもに安心感を与えます。「自分のペースでいいんだ」と感じさせてくれるその安心感が、子どもにとって、自己を見つめ直すための貴重な時間と環境を提供してくれるのです。

 

これからも私たちは、生徒一人ひとりに対して「今はどんな時期なのだろう?」「どんな声かけや向き合い方が良いのだろう?」と考え、ゆっくりじっくりと向き合っていくことを大切にしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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