一日の流れ1_スクールに到着 _相模原市・厚木のフリースクール_家庭塾のミライ

【 ~心理的安全性について~実際の不登校のご家族Eさんの例 -第2話- 】

R君を預かることになり、
週一で3時間。
一軒家の教室で過ごすことになりました。

最初は、
部屋の中でゲームをやってて、
1時間ちょっとくらいしか持たなかったのですが、

それでも、
他のおうちに行って一人で過ごせた、

というのが、
親御さんにとっても嬉しかったようです。

そこからは、
だんだんと慣れてきたからか、
2時間位、過ごせるようになりました。

その間、
親御さんたちのカウンセリングも月1でお父さんとお母さん、
交互に行うようにしました。

はじめはお父さんと話して、
とってもおっとりしたお父さんで、

最初は緊張していたのか、
話していいのかなどで、

ぽつりぽつりと話されていましたが、
だんだんと、
お子さんの事、家族のこと、そして昔のご自身の家庭のことなど、

色んな事を話されていました。

こんな事まではなしちゃって、
いいんですかね?すみません。

と言いながら、
話されていましたが、

その後、おうちに帰られた後で、
ご家庭でも随分と話すようになったり、

お父さんが話すようになってから、
子ども達も様子が良くなったなど、

良い兆候が表れ始めました。

ちなみにR君のおうちでは、
お父さんが家事育児を担当していて、

やはり、
おうちにいる人のご機嫌や心理状態が良い、

つまり、
心理的安全性が高いと、

子ども達にも良い影響が出るんだなと、
感じました。

続いて、
その次はお母さんの面談です。

お父さんから得た情報により、
※カウンセラーは家族と言えども守秘義務があってすべては話せません。

お伝えできる範囲で、
お父さんの考えや想いなどを伝えたり、

R君との向き合い方などを、
一緒にお話ししました。

当初、
お母さんはゲームをやることに反対だったのですが、

そこから、とても素晴らしいのが、

最初は、
学校に行ってくれたら。
普通に育ってくれたら。
みんなと一緒だったら。

と、
そのようなことを何処かで望んでいたんだけど、

R君が幸せになってくれるなら、
あの子らしく生きれるのなら、
もう、それで良い。

泣きながら、
そのようにお考えを変えていかれました。

本当に、
素晴らしい変化だなと思いながら聴かせて頂きました。

人間、
自分を変える、考え方を変える、

というのは、
非常に難しい生き物です。

どうしても、
自分のやり方や、あり方を押し付けてしまいがちで、
自分の言動行動を見直す人は少ないです。

でも、
お母さんは、その壁を越えて、

子どもの幸せを真剣に願ったのです。

そこから、なんと、
お母さんも一緒に家でゲームをやったり、
いや、むしろお母さんがゲームにハマってしまったり(笑)

後日、
なんかちょっとはにかみながら、
R君がそのことを教えてくれました。

やはり、
親の変化、親との過ごし方は、
大きく子どもに影響を起こします。

そのような、
両親の変化と、一人の部屋でゆっくり過ごすことによる、

心理的安全性の回復によって、
R君は、少しづつ元気になっていきます。

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