子どもに何らかの不調が出る場合、
親に課題がある場合が多い。
例えば、
親が不仲だと子供が腹痛を起こしたり熱を出したり、
病気になったり、大きなけがをしたりなどする。
これは、自分の身を挺して、
親の仲をつなごうと本能的に行っている。
いやいや、
仲は良いですよ、という方。
それは例えばの話で。
無理しすぎている場合、
挑戦から逃げている場合、
何かを我慢している場合、
などなど、
いろんなケースバイケースがある。
それを、
子どもが身を鏡にして知らせるのだが、
その子供の状態を見て、親は大丈夫かと言う。
子どもは分かってやっている訳ではない。
親への愛情の表現が、
無意識にそのように出てしまう。
そのため、
親が苦しむたびに、
変化しないたびに、
知らずうちに、
わが身を傷つけていく。
最終的には、
疲弊して引きこもってしまう。
そこに来て、
さらに親は心配をしたり、
そのままで良いよと言ったりする。
そのままで良い訳がない。
と子どもは言いたいのだが、
それが言えず答えも分からず、
さらに孤立化する。
これが、
引きこもりの流れを作る負のループだ。
長年、健康業に携わっていて、
いろんな相談事を聴き、
たまたまこのような見識を持てたが、
人間とは非常に不思議な関係で出来ていると思う。
では、
この状況を変えるにはどうすれば良いだろう?
それは、
流れを変えることだ。
分かりやすい例をひとつ挙げてみる。
家族に問題が出る原因で、
顕著なものがある。
お金をためすぎていると、
こうなる。
貯めることが悪いわけでもないし、
備えをしておくのも大事なのだが、
一番の問題は、
流さないことだ。
川の水で流れのない所は、
どうなるだろうか?
おそらく、
水は濁り腐敗すると思う。
それと同じ。
流れのないものは腐敗する。
自然界の
原則原理であり、
人間もまた同じくである。
分かりやすいので、
お金で例えたが、
その他の原因も、
同じようなものだ。
流れていない。
自分の流れていないものを、
自分を変えて流していけば、
かならず子どもは変わる。
これは確証できます。
子どもの心配が現れた時は、
子どもの心配をするよりも、
真剣に自分を見つめ直すのが良いと思う。
ただ、
自分の事は本当に分からないし、
往々にして責めるようなことになってしまう。
そのように、
見つめるのがつらい場合、分からない場合は、
人の助けを借りるのが良い。
かねてより、
昔の人たちは相談役のような人がいたように思う。
村の長だったり、
年配長者の方だったり、
お寺のお坊さんだったりと。
今は、
そういった関係性が切れてしまっているため、
頼るところがない。
わたし自身、
経験上そういった相談を聴く事には、
とても価値があることだと感じている。
みるみる相手の顔が、
すっきりと変わっていく。
聴くことも大事なのだが、
あらたな視点に気づいたとき、
ハッとした顔になる。
そこから流れが変わる。
今までもずっとそのように聴いてきましたし、
これからも、
もっと真剣に聴けるようになりたいなと思っています。
聴くこと
カウンセリングの価値は、
もっと高まって良いように思える。
上記のような原因や起因は、
おそらくほとんどの人が知らない。
だから、
解決しない。
いま、
不登校や引きこもりがどんどん増えている。
親御さんを含めて、
1人でも楽になって流れが変わって欲しいなと、
心から思う。
家庭塾のミライ
代表 西岡祐一