R君を預かることになり、
週一で3時間。
一軒家の教室で過ごすことになりました。
最初は、
部屋の中でゲームをやってて、
1時間ちょっとくらいしか持たなかったのですが、
それでも、
他のおうちに行って一人で過ごせた、
というのが、
親御さんにとっても嬉しかったようです。
そこからは、
だんだんと慣れてきたからか、
2時間位、過ごせるようになりました。
その間、
親御さんたちのカウンセリングも月1でお父さんとお母さん、
交互に行うようにしました。
はじめはお父さんと話して、
とってもおっとりしたお父さんで、
最初は緊張していたのか、
話していいのかなどで、
ぽつりぽつりと話されていましたが、
だんだんと、
お子さんの事、家族のこと、そして昔のご自身の家庭のことなど、
色んな事を話されていました。
こんな事まではなしちゃって、
いいんですかね?すみません。
と言いながら、
話されていましたが、
その後、おうちに帰られた後で、
ご家庭でも随分と話すようになったり、
お父さんが話すようになってから、
子ども達も様子が良くなったなど、
良い兆候が表れ始めました。
ちなみにR君のおうちでは、
お父さんが家事育児を担当していて、
やはり、
おうちにいる人のご機嫌や心理状態が良い、
つまり、
心理的安全性が高いと、
子ども達にも良い影響が出るんだなと、
感じました。
続いて、
その次はお母さんの面談です。
お父さんから得た情報により、
※カウンセラーは家族と言えども守秘義務があってすべては話せません。
お伝えできる範囲で、
お父さんの考えや想いなどを伝えたり、
R君との向き合い方などを、
一緒にお話ししました。
当初、
お母さんはゲームをやることに反対だったのですが、
そこから、とても素晴らしいのが、
最初は、
学校に行ってくれたら。
普通に育ってくれたら。
みんなと一緒だったら。
と、
そのようなことを何処かで望んでいたんだけど、
R君が幸せになってくれるなら、
あの子らしく生きれるのなら、
もう、それで良い。
泣きながら、
そのようにお考えを変えていかれました。
本当に、
素晴らしい変化だなと思いながら聴かせて頂きました。
人間、
自分を変える、考え方を変える、
というのは、
非常に難しい生き物です。
どうしても、
自分のやり方や、あり方を押し付けてしまいがちで、
自分の言動行動を見直す人は少ないです。
でも、
お母さんは、その壁を越えて、
子どもの幸せを真剣に願ったのです。
そこから、なんと、
お母さんも一緒に家でゲームをやったり、
いや、むしろお母さんがゲームにハマってしまったり(笑)
後日、
なんかちょっとはにかみながら、
R君がそのことを教えてくれました。
やはり、
親の変化、親との過ごし方は、
大きく子どもに影響を起こします。
そのような、
両親の変化と、一人の部屋でゆっくり過ごすことによる、
心理的安全性の回復によって、
R君は、少しづつ元気になっていきます。