学校でなぜテストを用いるのだろうか?
勉強をして、
分かっているかどうかの確認?
それもあるとも思いますが、
人間はみな、
『評価』
を求める生き物です。
自分は大事な存在である。
自分には力があり意味がある。
この、
自己重要感を持つためには、
評価が必要です。
その、
評価を分かりやすくするために過去の先人たちが考え出したのが、
テストでの評価方法でした。
これは、おおよそ明治時代の話。
その時代には、
最適だったことだと思う。
しかしながら、
いま、この評価は正しいのでしょうか?
評価の仕方が正しいのかどうかを、
『評価基準』
と言います。
さて、
自分のお子さんに対して、
どういった評価基準が正しいのか、
考えたことはありますでしょうか?
人は、
たしかに褒められればうれしいと思いますが、
何でもかんでも褒めればよいという訳ではありません。
なぜ褒められたのか?
どこがすごいのか?
だれだって、
明確に知りたいと思うはずです。
この、
具体的に相手を褒める際に必要なのが、
『評価基準』
となります。
例えば、
算数で100点を取ったとします。
当然ながら、
褒めるでしょう。
しかし、
子どもはピンと来ていない場合があります。
逆に、
図工で絵を上手く書けたと言って来たときに、
どうやって書いたの?
と聞くと、
意気揚々と喜んで答える場合があります。
これに関しては、
きっとこの子は算数はそんなに好きではないのだと思います。
たまたま100点が取れただけで、
そんなに自分の中では重きを置いておらず、
絵に関しては、
自分の中で何かが違う、
と感じていて、
そこを聴いてほしいなと思っている。
まさに、
評価の基準がその子によって違うのです。
これを、
点数だけで評価してしまっていて、
自分はこれが好きなんだけど、
100点の方が親や先生が喜ぶからすごい、
と、
評価基準が変わってしまいます。
その子の本質が、
この時点で否定されるのと、
親の評価基準が変わらないまま、
大きくなっていきます。
これ、
考えただけでぞっとしませんか?
こうなってしまっているのが、
現状の家庭のほとんどです。
難しい言葉を乱発しているように見えますが、
やることは非常にシンプルです。
『明確な評価基準を探る。』
この意識を今日から持つことで、
子どもや他人への意識が大きく変わります。
もしかしたら、
自分自身も評価基準がずれているかもしれません。
そう思うと、
人生はまだまだ明るく見えてきます。